7月30日 日曜日 「逆戻り」

 「お母さん……」

 「なあに千夏? やっぱり実家で食べるご飯は美味しいって? そうよねー。やっぱり家で食べるカップヌードルは美味しいわよねー」

 「いや、別にカップヌードルの味はどこで食べたって変わらないでしょうが。
  というか久しぶりに家で食べる料理がインスタント麺って……本当に主婦としての技能を破棄したんですねあなた」

 「最近疲れてるのよねー。だからさ、これぐらいの手抜きぐらい許して欲しいわ」

 「疲れて無くても手抜きしてるじゃん。…………というか別にそういう事はどうでも良くてですね」

 「ああ、家から出ている間に録画していたドラマを消化しないといけないって?
  確かにそうよねー。なんだかすっごく溜まっちゃっているもん。これじゃあ世間についていく事が出来なくなっちゃうわ」

 「ドラマをみてりゃ世間についていけるんですか? やけに狭い世間に生きてますね」

 「そりゃあそうよ。いい? テレビドラマっていうのはね、世間の縮図なんだから」

 「初めて聞きましたよその喩え」

 「よし! じゃあ今日は一日かけてドラマを消化しましょう!!」

 「私たちにはそんな事やっている暇ないじゃないですか!!」

 「何言ってるのよ千夏。あなた、今夏休み期間中でしょ?」

 「ええそうですけど!! 宇宙でフラフラしている間にいつの間にか夏休みに入っちゃいましたけど!!
  全然ありがたみを感じませんでしたけどもっ!!

 「そうよねー。やっぱり夏休みは終了式があってこその夏休みって感じよねー。
  あれが無いときちんと夏休みが始まったって感じがしないわ」

 「お母さん……さっきからさ、思いっきり話を逸らそうとしているよね?」

 「はて? 何の事やら」

 「なんで私たち、冥王星に行こうとして地球に戻ってきているんだよ!!
  すっごい壮大な距離のとんぼ返りしてますよ私たち!? 何光年!? 何光年移動してるんだよ私たち!!」

 「不思議よねえ本当に」

 「……ねえ。どうやって今度は冥王星まで行くつもりなの? 何か算段があるのでしょうね?」

 「ふう……仕方ないわね。とうとうアレを使う時が来たのかしら」

 「あれ? あれって何?」

 「超空間移動式激烈カタパルトッ!! この家の物置に眠っているハイパーツールよ!!」

 「うおー! なんかかっこいいー!! それで冥王星まで飛んでいけるの!?」

 「ええそのとおりよ!! もうひとっとびね!!」

 「よし!! じゃあそれで一気に冥王星まで……」

 ふと私、気付いちゃいました。お母さんが後ろ手に持っている謎のハンマーの姿に。

 「お母さん。その、みょうにとげとげの一杯ある殺傷能力バツグンっぽいハンマーはいったい……?」

 「えーっと、超空間移動式激烈カタパルト?」

 「それで殴るのか!? それで殴って、冥王星まで飛ばしやがるのですかっ!?」

 力任せにも程があります。




 7月31日 月曜日 「冥王星へ?」

 「ほら千夏! じっとしてなさい!!
  当たり所間違えちゃうと死ぬ危険性があるんだから、じたばたしないの!!
  本当に危ないわよ!?」

 「うわーん!! そんなトゲトゲハンマーの一撃なんざ、どこに食らったって同じでしょうがあ!!
  即死だよ即死!! 即座に死だよ!!」

 「大丈夫。人間って割と丈夫だから」

 「その根拠のない励ましを信じろと!?」

 「えーい♪ 超空間移動式激烈カタパルト、さっどお〜う☆」

 「ぎやあああ!! ちょっと待っ…………」

 『めきゃぽ☆』

 超空間移動式なんたらかんたらハンマーによって、私は無理やり冥王星へと飛ばされてしまいました。
 それにしても宇宙ってやっぱり真っ暗なんですねえ。星の輝きさえ見えませんよ。
 …………違うっ! これは宇宙空間なんかじゃありませんよ!! ただの黄泉の国への道のりです!!
 ああ……もしかして私は打ち所が悪くて死んでしまったのでしょうか? まああんな痛そうなハンマー相手だと、生きている方がおかしいのですが。
 ちくしょう。きちんとダイイングメッセージにお母さんの名前を書けたか心配です。
 さっさと警察に捕まっちまえお母さん。




 「千夏……千夏や……」

 「……誰ですか私を呼ぶのは? こういうシチュエーションの大本命から言うと……もしかしておばあちゃん!?」

 「ええそうよ……轟鉄の破壊神の二つ名を持つおばあちゃんよ……」

 「そのどう考えても恥ずかしいだけのあだ名を惜しげもなく名乗るノリは、間違いなくおばあちゃんですねっ!?」

 「千夏ちゃんの毒舌、ひっさしぶりだときっついわあ……」

 「というかおばあちゃんが居るって事は……ここって天国!?」

 「いいえ違うわ。確かに天国という概念に一番近い空間ではあるけども、決してそれにはそぐわない。
  救いも無いし、平穏も存在しない蓄積空間なのよ……」

 「いや、言ってる意味がよく分からないのですが? おばあちゃんは幽霊なんだよね?」

 「うーん……幽霊ともちょっと違うわね。私はあなたのおばあちゃんの記憶の残り香で、本来のおばあちゃんとはまた別の存在よ。
  あなたのおばあちゃんと同じ考え方をしているコンピュータープログラムと言った方が良いのかしら」

 「はあ……そうなんですか。で、いったいここはどこなんですか? 天国じゃないんでしょ?」

 「死んだ人間の記憶情報を蓄積するための空間よ。昔ね、星の民が作ったの。
  だからここには人類史数百万年の間に死んだ者たちの思い出が詰まっている……」

 「なんでそんなものを……」

 「もったいないと思ったんじゃない? 死んだら無くなっちゃう経験というのが。
  もしかしたら後にいろいろ使えるかもしれないしさ」

 「もったいないでこんな場所作られても……っていうか!! 私がここにいるって事は私も死んじゃったってことなの!?」

 「心配しないで千夏ちゃん。あなたはまだ死んでいないわ」

 「そ、そうなんですか。それなら良かった……」

 「ただちょっと、首が胴体から外れちゃっただけだから」

 「全然良くなかった!? 完全に致命傷だよ!!」

 「大丈夫。あなたロボットだから」

 何度も言わせないで欲しいのですが、ロボット舐めんな。



 8月1日 火曜日 「黒い星の民の話」

 あらすじ:お母さんにトゲ付きハンマーで殴られたら、なんだかよく分かんない所に飛んできちゃいました。
      どうでもいいけど誰か私のお母さんを児童虐待で逮捕してください。


 「千夏ちゃん大丈夫? なんだか顔色が悪いけど」

 「ええ、まあなんというか……現世で首が取れて横たわっている自分の姿を想像したらめまいがしまして……」

 「確かにめまいがするほどおかしい光景よね♪」

 別に笑い事では無いがな。

 「さて千夏ちゃん。あなたがここにたどり着いたのはきちんと理由があります」

 「理由ですか……?」

 「そう。あなたはこの膨大な知識で溢れかえっている地で、黒い星の民を倒す方法を探さないといけないのです」

 「あー! そう言えば黒い星の民!!
  私は早く冥王星に行かないといけないんだった!! こんな場所でおばあちゃんとダラダラ話している場合じゃないんですよ!!」

 「落ち着きなさい千夏。今のあなたのまま黒い星の民に挑んだとしても、まったく勝ち目がないわ」

 「そんな事言ったってですねえ……」

 「勝たなけりゃ全て終わりなんだから、ここで焦って失敗する事は宇宙の終焉を意味するのよ?
  あなたの肩には全宇宙の命運が乗っているんですからね」

 いつの間にそんな重要な役どころになってしまったんですか私は……。
 あまりのプレッシャーにその役とやらを辞退したくてたまらないのですが?



 「でも安心しなさい千夏ちゃん。あなたには有史以来少しずつ蓄積されてきた、全人類の知識があるのだから!!
  これを駆使すれば黒い星の民なんて屁でもないわ!!」

 「でも知識だけなんでしょう……?」

 「知恵は百の武器に勝るってね。人間は誕生してからずっと知識を武器に生き残ってきたんだから、大丈夫よ」

 本当かなあそれ……。



 「えっと、とりあえず最初は敵の事を知るために、黒い星の民の歴史から振り返って見ましょうー♪」

 「え……? 黒い星の民の事もここには知識として保存されているんですか?」

 「もちろんよ! 人類数百年の歴史を舐めないで欲しいわね!!」

 「そういう所を誇られてもなあ……」

 「では黒い星の民についての話をするわね。一言も聞き残さずにいなさいよ?」

 「はい分かりました」

 「それではむかしむかし…………ある所に住んでいたおばあさんが川で洗濯していた時に、川上から桃がどんぶらこと……」

 「あっれー!? なんかそれすっごく聞いた事のある出だしですね!?」

 気のせいだろうか。果たして気のせいなのだろうか。




 8月2日 水曜日 「むかしむかしのはなし」

 私は今、おばあちゃん……の記憶の塊らしい人から、黒い星の民についての事を聞かされています。
 まあそれは別に良いのですが……。

 「大きな桃を拾ったおばあさんは、その桃を家に持って帰り……」

 「おばあちゃん!? 本当にその馴染みのある物語が黒い星の民の歴史なの!?
  私には動物を連れて鬼を退治するくだりしか思い浮かばないのですが!?」

 「これで間違ってないわよ? ちょっと思いこみが過ぎるんじゃない?
  はい、水飴あげるからおとなしくしてなさい」

 「なんで紙芝居フォーマットで黒い星の民の話を聞かなければならないんですか……。
  ますます某おとぎ話に思える」

 「それじゃ話を続けるわよ?
  その桃を持って帰ったおばあさんの…………3軒となりにあった家に、黒い星の民が住んでいました」

 「全然桃太郎と関係ないじゃん!!」

 「だからなにも関係ないって言ってるじゃないの」

 「じゃあ導入部のくだりは必要ないじゃん!!
  なんの意味があって話したんだよ!!」

 「お約束だから」

 どこの世界にも昔話をする時に桃太郎のくだりを付け加えるなんて決まりは存在しねえ。



 「で……その桃太郎さんちの3軒となりに住んでいた黒い星の民は……」

 「そのご近所関係、公式設定にしていいのかよ。
  のちにいろいろ困った事になりませんか?」

 特に時代背景などが。

 「黒い星の民は毎日毎日考えていました。
  生体として極限の域まで進化した星の民……。いったい自分らは、次はどの段階へと進化するのだろうかと……。
  それを確かめるために、黒い星の民は自分たちと思考性質が似ている人間を使って実験しようと思ったのでした……。
  その人間を擬似的に星の民と同じ領域に引き上げるのが、暁と黄昏の器……そう、千夏に搭載されているブラックボックスなのよ!!」

 「なっ、そんなものが私の体の中に!?」

 なんだかすっごく真面目な話を脈絡なしにしてきましたねおばあちゃん。
 そうされたら素直にリアクション返すしか無いじゃないですか……。

 「で、ちなみにそのころ2軒となりの竹取さんちではおじいさんが山で光る竹を見つけ……」

 「いや!! だからそんな合間合間におとぎ話を挟まれても困りますって!!」

 だから時代背景はどうなってるんですか?
 かぐや姫って事は平安時代なの?


 8月3日 木曜日 「星の民の遺恨」

 「はいはいはーい! 質問があるんですけどよろしいでしょうかおばあちゃん!?」

 「質問? えーっと、昨日のライトフライ級王座決定戦について?」

 「ちげえよ。微妙に時事ネタ入れるんじゃないよ。
  過去ログとして見てる人は大分混乱するじゃないか。
  ……じゃなくてですね、そもそも星の民ってなんなんですか?
  神様みたいなものなの?」

 「うーん……まあ簡単に言えばそうね。
  私たちが神だと言える力を持っている生命体よ。
  もとは別の次元に居たみたいだけど、世界を漂流するうちにここにたどり着いたらしいわね」

 「えーっとつまり……星の民って宇宙人?」

 「まあ広い定義で言えばそうかも」

 「じゃあ黒い星の民っていうのは?」

 「その宇宙人こと星の民の中に生まれた変わり種ね。
  より根源により所を求めるという意味で、他の星の民と差異が出た個体なの」

 「???」

 むむむ……このおばあちゃんの記憶の塊さんは難しい事を平気で言ってきますね。
 いちいち全部理解しようとしたら切りがないので適当に相づちを打っておくのが得策でしょうか。


 「ええっと、それでその星の民さんが、私たちにとっては神様みたいな力を使えて、
  ある時代に私たち人類と接触するわけですね?」

 「そう。神と人とが一緒に暮らしていた時代が確かにあったの。
  それはちょうど石器時代の頃かしら」

 「それでその時代にアウグムビッシュム族とかいう奴らのみが神様の恩恵を受けていて、それで繁栄したと」

 それは確かアメリカとの戦争中に迷い込んだ歴史の溝で経験いたしました。
 確かお母さんもおばあちゃんもこの時代の人だったんですよね。


 「そう。まあその栄華も黒い星の民の攻撃によって無に帰すのだけどね」

 「うーん……という事はその黒い星の民さんは、それ以前に他の星の民を恨むような事があったって事ですよね?
  いったい何があったというのですか?」

 「……それはね、本当に悲しい出来事があったのよ」

 「そ、それはいったい……?」

 同胞を殺してしまうぐらいなのだから、おそらく本当に酷い事が…………。

 「実はね、冷蔵庫の中で大切にとっておいたプリンが……」

 「ちょっと待て。なんだその庶民的すぎる出来事を連想させる出だしは。
  これ以上そのノリで話す事は許されませんよ!!」

 「食べられて……」

 「人の話を聞けよ!!」

 というかそんな理由で宇宙が滅ぼされかけているなんて絶対ごめんですよ。



 8月4日 金曜日 「唯一の星の民」

 「えーっととにかく、その黒い星の民はすんごく他の星の民の事が嫌いだったわけですね?」

 「そのとおり。怖いわね、食べ物の恨みって」

 「……」

 私は絶対信じないからな。そんな宇宙壊滅の理由。

 「それじゃあ聞きたいんですけどね、結局黒い星の民はどうやってこの世界を滅ぼそうとしてるんですか?
  そこらへんがよく分からないのですが。
  やっぱり神様だから、念じただけで世界とか滅んじゃうの」

 「ええそうよ。今日の晩御飯はハンバーグにしましょう的な思考ルーチンで世界は滅んじゃうの」

 「そんなワイドショーを見ながらぼーっとしている主婦みたいなんで滅ぶんですか!?」

 世界弱ぇなあ。



 「じゃあさ、なんでまだこの世界は滅んでいないの?
  主婦の思いつき感覚に滅ぼせるんでしょ?」

 「それはね、この世界に黒い星の民と同じ力が存在しているからよ。
  世界を滅ぼそうと思う力と、世界なんて別にこのままでいいじゃんみたいな思いの力が拮抗して、打ち消しあうの」

 「世界はそんなやる気の無い若者口調な思いの力に救われてしまうんですか!?」

 世界図太てえなあ。




 「だから黒い星の民はこの世界に居る他の星の民を殺して回っていたの。
  その手段として多くの対星の民生体兵器……妖怪たちを作り襲撃していた。
  千夏ちゃんが迷い込んだ過去の世界で起きた、アウグムビッシュム族の集落襲撃がそれね」

 「ふ〜ん……なるほどね。
  ということはですね、この世界にはまだ黒い星の民に殺されていない星の民がいるって事ですよね?
  そしてそいつが殺されてしまうと私たちの世界が滅ぶと」

 「まったくその通りね」

 「…………じゃあその星の民を守れば私たちは滅びないわけですね!!」

 「すごいわね千夏ちゃん!! そんなすごいアイディアを思いついちゃうなんて!!」

 「いやあ。それほどでも。
  というかバカにしてんだろ?」

 「でもねー。割とそれって難しいのよねー」

 「え? どうして?」

 「だってさー、その唯一の星の民っていうのが、千夏ちゃんなんだよねー」



 「……………………え? マジで?」

 「うん。マジマジ」

 そりゃー、ちょっと、というかすごく、困りますねー。



 8月5日 土曜日 「黒い星の民の弱点」

 「っていうか何!? もしかして私って黒い星の民に狙われているの!?」

 「そーね。だって千夏さえいなければ、黒い星の民はこの世界を自由に滅ぼしたり作り直したりできるんだもの。
  千夏が今なってるみたいな、中途半端な神様みたいなレベルじゃないわよ。
  本当に、存在自体を一から創りなおせる者になれるの」

 「じゃあさ、私が黒い星の民を倒すために冥王星に向かうのって……割と危ない?」

 「うんうん。なんていったって相手にしてみれば倒したくてたまらない相手がこっちに向かって来てくれるんだからね。
  こんな嬉しい事は無いと思うわよ」

 「よし! 家に帰ろう!! このままずっと地球に隠れてましょう!!
  そうすれば世界も滅びないし、私も危険な目に合わないしね!! なんて素晴らしい計画なのかしら!!」

 「でもねー千夏ちゃん。ちょっと残念なお知らせがあるのよねー」

 「またそれかよおばあちゃん。私はいったいいくつ残念なお知らせを聞かなくちゃいけないんだ」

 「黒い星の民は何故冥王星に居ると思う?」

 「え……? えーっと、家賃とか安いからなんじゃないんですか?」

 「そんな郊外に住む都内会社員みたいな理由じゃありません」

 「あ、そうなんですか……」

 それ以外に無いと思ってた。



 「実は冥王星にね、とある機械を作っているのよ。黒い星の民は」

 「とある機械?」

 「そう。例え他の星の民が同じ次元に居たとしても、自分の思うように世界を構築できる機械!!」

 「なんて都合の良い機械なんですか……」

 「だからそれが完成する前に、黒い星の民はどうにかしないといけないのよ!!
  ゆったり家でくつろいでいる間に戦争が終っているような、他人事感覚ではいけないの!!」

 「ううう……そう言われましてもねえ、なんだか不安なんですよ。
  敵の正体が見えないというか、底がしれないというか」

 「大丈夫! その不安を取り除くために千夏ちゃんはここにいるんだから!!
  私が黒い星の民の事をどーんと教えてあげるわ!! 弱点から嫌いな食べ物、好きな俳優までねっ!!」

 「弱点は要るけど、別にそんな余計なプロフィールはいらんわ。
  それで、その黒い星の民の弱点ってなんですか!?」

 「ふふふ……聞いて驚きなさい千夏ちゃん。彼は実はね……」

 「実は……なんなんですか!?」

 「核弾頭50個をまとめて爆発させれば、倒せるのよ!!」

 「そりゃあ大抵のものは死ぬでしょうが!! そういうの弱点って言いません!!」

 「もしくはブラックホールに突き落とせば……」

 「だからっ!! 私たちレベルでどうにかできる方法を提示してくださいよ!!」

 なんかもう勝てる気がしなくなってきた。








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