9月17日 日曜日 「妹さんの作戦」


 「千夏さん千夏さん! 良い事考えついた!!」

 「はぁ、はぁ、はぁ……な、なんですか妹さん? というか、あなたはなんでそんな走り続けているのに元気なんですか?
  それも霊能力?」

 「これは体力」

 「普通に返すだけの理性はまだ持っているんですね……」

 「そんな事より千夏さん! すっごく良い事考え付いたんですよ!!
  この方法を使えば、後ろからすごい勢いで走ってきている妖怪を絶対に倒せますって!!」

 「ほ、本当ですか!? じゃあその方法をさっさと教えてください! もう、私ダメだからっ!!
  ヘトヘトで今にも倒れそうだから!!」

 「もう……。本当に運動不足なんですね千夏さん」

 「いいから! そういうちょっとスポーツできる人間が出来ない人間をここぞとばかりに見下すような視線はいらないから!!
  普段日常で誇ることが何も無いからって、こういう時だけ威張るような風格はいらないから!!」

 「あれ……? 私、なんだかすっごくバカにされてる?」

 気のせいですよ。いいからその良い考えというのを話してみなさい。

 「あのですね、あの妖怪を落とし穴に落としちゃうんです。もちろん落とし穴の中には水がたくさん。
  これで大妖怪は溺れてさようならですよ!!」

 「へぇ……でもさ、どうやって走り続けている私たちがあの大妖怪さんを落とせるような穴を掘れるんですかね?
  どうみたって無理でしょうが」

 「ふふふふ……千夏さんは本当にバカですねぇ。おバカさんですねぇ」

 「なんだとコラ」

 「私が持っている物ををお忘れですか?」

 「え……? 妹さんが持っている物って…………神のフライパン?」

 「その通り! この神具さえあれば穴を掘るなんて簡単な事なんですよ!!」

 「へぇー。フライパンなのにか」

 「まずですね、このフライパンを少しコンロで温めて、そして油をひくんです」

 「へぇー。走っているのにコンロか」

 「そしてちょっと待ってから、卵をどーんとフライパンにいれるんです。そうすると爆発します。
  その爆発力で穴を開ければ……」

 「どんな化学変化を起こしての爆発なんだそれは。ぜひ新エネルギーとして研究を進めてもらいたいですね!!
  っていうかさ! 走っているんだからそれ無理でしょうにってば!! いい加減にしなさいよ!!」

 「じゃあもう無理です。諦めましょう。潔く死にましょう」

 「この女……」

 大妖怪に殺される前に、私が手をかけてやろうか…………。



 9月18日 月曜日 「お久しぶりな人」


 「うあ……もうダメ。走れない」

 「もう千夏さんの貧弱っ子!! 今どきそんな設定流行りませんよ!?」

 「流行るも流行らないもですね、もう本当に限界なんだからどうしようもないのですよ……」

 「じゃあアレです!! えーっと、ゴールに着いたらニンジンあげます!!」

 「私は馬じゃないっての。目の前にニンジンぶら下げられても足動きませんよ」

 「じゃあトマトで!!」

 まあ♪ ベータカロチンが豊富そうね♪
 ……野菜の種類の問題でもねえよ。



 「もう……いったいどうしたら再び走ってくれるんですかあ。
  このままだと大妖怪の奴に食べられちゃいますよぉ」

 「そうですねえ……この屏風のトラを目の前に誘い出してくれたらかな」

 「トンチじゃなくて!!」

 もうとにかく疲れたんですってば。
 こんな感じで良いですよ。私の最期なんて。
 うん、あまりにも疲れすぎて全部どうでも良くなってきた。

 『まだ諦めるのは早いぞ少女よ!!』

 「……え?」

 へとへとで座り込んでいた私の耳に届いたその声は、初めて聞く……わけでもない微妙なモノ。
 というかどうしたんでしょうか私は。こんな幻聴が聞こえてしまうだなんて。
 ……やっぱりもうダメなのかな?

 「えーっとあの〜……もしかして、冥王星探索団のお兄さんの方ですか?」

 『あれー? 分かっちゃったー? ちょっと声色変えたのに』

 「え!? なに!? なんでお兄さんの声が私の頭の中に響いてるの!?」

 『霊能力です』

 「なんだお前ら兄妹!?」

 『私の霊能力では直接お前らを助ける事は出来ないのだが……特別にひとりだけ、千夏さんの知り合いをそこに送る事ができるんだ。
  つまり助っ人って事だな』

 「……どういう原理で?」

 『霊能力で』

 もう詳しく聞くのは諦めました。



 「だ、誰でも良いんですか!? 例えばウサギさんとかは!?」

 『実在の人物でお願いします』

 「えーっ!? 実在してたよ!! ウサギさんは!!」

 くそう……じゃあいったい誰を呼び出せば……?

 「そ、そうだ!! あの人を呼び出してください!!」

 『まいどあり〜』

 「まだ名前言ってませんよ!?」

 私なんかにはお構いなしに、目の前でまぶしい光が炸裂します。
 そして現れた人影。それはまさに私の知り合いで、この場をどうにかしてくれる頼もしい助っ人……

 「あ、あれ? どうして私ここに居るの……? あ、千夏ちゃん久しぶり」

 「って、えー!? もしかして玲ちゃん!?」

 本当にお久しぶりですね。そして久々の再会がこれか。




 9月19日 火曜日 「助っ人玲ちゃん」


 あらすじ:冥王星探索団のお兄さんの霊能力で呼び出されたのは、何故か玲ちゃんでした。何でやねん。



 「えーっと、えーっと……千夏ちゃんおひさ!!」

 「おひさだね玲ちゃん。
  じゃなくって、落ち着いてください玲ちゃん。確かにこの突然のご招待にはびっくりでしょうけども」

 「え、えっと、私、千夏ちゃんに召喚されたんだよね? じゃあ何か私に助けを求めたって事?」

 「おおう。恐ろしい速度で現状を理解しましたね玲ちゃん。
  素人とは思えぬ状況判断能力だ。
  もしかしてその道のプロ」

 「そ、その道ってどの道?」

 適当な事言ってるんだから真面目に聞き返さないでくださいよ。



 「ん〜っと……とにかく助けてよ玲ちゃん!!
  私たち、すっごく怖い人に追われているんです!!」

 「うえ!? 怖い人!?
  それって横山さんよりも怖い!?」

 「誰だよその横山さんって。
  まず私はその横山さんの恐怖具合を知る必要がありますよ」

 「横山さんってのは、私を見る度にいつも塩をふりかけてくる人」

 「そりゃあ怖いですね! 玲ちゃんにとっては天敵レベルだ!!」

 っていうかもしかして、玲ちゃんって自分が幽霊である事に気付いてる?

 「まあとりあえず、私たちにとっては横山さんレベルの妖怪が追ってきているんです。
  だから助けて」

 あまり役に立つとは思っていませんけども……まあ頼むだけ頼んでみます。
 掴める物はワラでも掴んでおきたいので。



 「むむむむむ、無理ですよ!! だって相手はあの横山さんですよ!?」

 「いや、横山さんでは無いよ。あくまで横山さんレベル」

 「横山さんって言ったらアレですよ!?
  除霊ブレーンバスターが得意技の横山さんですよ!?」

 そんなにアグレッシヴな方だったのか。横山さん。

 「無理ですダメです死にます。
  我々人類は、横山に手を出すべきじゃ無かったんだ!!」

 「なんか知らないけど人類全体の危機にしないでくださいよ。横山さんを」

 モノの喩えとして横山さんは使っちゃダメだったんですかね……。
 なんとメンタル面が面倒な幽霊だ。

 「えーっと、玲ちゃん。
  さっきのは嘘です。追っ手は横山さんレベルじゃありません。
  せいぜいNHKの集金レベルの怖さです」

 「ああ。じゃあ大丈夫ですね。
  この私にどんと任せてくださいよ。いつものようにボコボコにしてやりますから」

 「相手が相手だと切り替え早いんですね玲ちゃん!?」

 というかいつもNHKの集金の人をボコボコにしているのですか。
 やめなさい。普通に。



 9月20日 水曜日 「玲ちゃんの必殺技」

 「任せなさい! この玲ちゃんさんに、全部任せなさい!!」

 「うわー。なんだかやる気になっちゃってますよ玲ちゃん」

 そんなにNHKの集金の人には勝つ自信があるのでしょうか。
 まあ強いて言えばNHKの人になら私も勝てそうですけども……一般人は勝っちゃいけないだろうと思います。
 というか勝った負けただの状況に身を置かない。



 「れ、玲ちゃん。本当に大丈夫ですか? 昨日はああ言っちゃいましたけど、多分私たちを追っている妖怪は集金の人よりも強いですよ?」

 「大丈夫です。横山さんレベルでなければ、大抵の人には勝つ自信があります!!」

 いつからそんな武闘派になったんですか玲ちゃん……。

 「ちょっと聞きたいんだけどさ、その自信の根拠は?」

 「実はですね私、千夏ちゃんにシカトされていた間、山ごもりしていたの!!」

 「べ、別に私はシカトしていたわけじゃ無いですよ!!
  ちょっと忙しくて、玲ちゃんと遊んでいる場合じゃなかっただけですよ!!」

 っていうか玲ちゃんがこんなにアグレッシヴになったのは私のせいなのですか?
 それについての責任はあまり負いたくないのですが?



 「とにかく、私はその山ごもりで必殺技を手に入れたのです!!」

 「へぇ……必殺技ねえ。
  なんだか山にこもれば自動的になんかの能力があがるみたいなシステムになっているけどさ、それって普通の事なの?」

 「その名も……ソウルブロー!!!」

 あ。今度は私がシカトされた。
 それにしてもソウルブローですか…………まあ何となく強そうではあるけど。
 でも使い手が玲ちゃんだからなあ。

 「そのソウルブローってどんな技なの?」

 「ほら、ボディブローってのは内臓にダメージを与えるわけじゃないですか。
  だからソウルブローは、内臓よりも奥深くの魂にダメージを与える技なのです!!
  喰らったらすっごい苦しいんですよー?」

 「へぇ……説明聞いただけだと確かにすごそうですねえ」

 「ふふん。そうでしょう?
  何故か物体をすり抜けてしまう私の体質を利用した技なのです」

 「そこまで自分の身体の特徴を知っていながら、まだ気付かないのですか玲ちゃん?」

 そりゃあちょっと脳天気すぎる気がするのです。




 9月21日 木曜日 「炸裂! 必殺技!!」


 「ふふふ……誰がこようとも、このソウルブローで悶絶させてやるぜ……」

 「ああ、玲ちゃんのキャラが良く分からない感じに……。
  ほ、本当に大丈夫なんでしょうね!? 大妖怪さんにもそのパンチ効くんですよね!?」

 「効かなかったらまた山ごもりして1から修行し直しますよ!!」

 「いや……効かなかったらもうその機会も無いと思うんですけど」

 多分、殺されちゃいますよ私たち。



 「うおおおお!!!! わるいこいねえがああぁ!?」

 「うっわー!? なんだか変な方向に進化した大妖怪さんがやってきたー!?」

 こころなしか秋田らへんの匂いがします。

 「千夏ちゃん! こいつ!? こいつなのね!?」

 「え、ええそうです。
  こいつが私たちを追っている追跡者です」

 「よっしゃあ!! 私のソウルブローを思う存分喰らうがいいさ!!」

 お、おお! ちょっと頼もしく思えるぐらいのやる気ですね玲ちゃん。
 これはもしかしたら本当にやっちゃうんじゃないでしょうか?

 「くらえー! 魂の鉄拳!! ソウルブローだあ!!」

 なんかいい感じに必殺技っぽくなった玲ちゃんの拳は、見事大妖怪さんの眉間に命中しました!
 すごいぞ玲ちゃん!! そこはちゃんとした急所だぞ!!

 「きゃああああ!!」

 しかしその攻撃とは裏腹に、叫び声をあげて手を抑えたのは玲ちゃんの方でした。
 いったい玲ちゃんの拳になにがあったというのでしょう?



 「だ、大丈夫ですか玲ちゃん!? やっぱり拳が割れちゃったとか!?
  そんな怪我しちゃったの!?」

 「ううう……そ、その人の肌にっ……」

 「肌に……なに!? もしかして毒でも塗ってあるとか!?
  鉄板でも皮膚の下に埋め込んであるとか!?」

 「清めの塩がたっぷりと……」

 「あ、それはさっきまでやってた塩揉みマッサージの奴だ」

 「……」

 その程度でどうにかなってしまう玲ちゃんの拳はなんなんですか。
 というか、なんでさっきまで塩揉みマッサージやってたんだよ大妖怪さん。




 ……まあ何はともあれ大ピンチです。



 9月22日 金曜日 「ストライキのススメ」


 「よし逃げよう! さっさと逃げましょう玲ちゃん!!」

 「う、うん! そうだね!! さっさと逃げた方がいいね! なんて言ったって私の必殺技が完膚なきに砕かれたんだからね!!」

 あれはその……頼りにした私が間違ってましたよ。

 「えっとそういう事だから、さっさと逃げましょう妹さ…………妹さん!? あれ!?
  ここにもうひとり女の人居なかった!?」

 「ああ。その人なら、ずっと前になんだか急いで走って行っちゃったけど……」

 「に、逃げたんですかあの女ー!? 玲ちゃんの必殺技が役に立たない事を予見して!!」

 道理でここ数日、気配を感じられなかったわけですね。
 単に目立たなくなっただけだと思ってたら、まさか居なくなっていたとは。



 「ようお二人さん。もう神への懺悔はお済みかい?」

 「あは、あははは……だ、大妖怪さん。いや、よっちゃん」

 「ふふふふ……なんだい? もしかして命乞い?」

 「ま、まあ似たようなものです。あのですね、私と取引しませんか?
  決してあなたに損はさせない……」

 「それはノーだあ!! この私が一番好きな事は、命乞いをしている奴にノーと言ってのけてやる事なのだー!!」

 「わ、割とゆがんだ嗜好をお持ちですね」

 つうかホント最悪やわ。

 「で、でもですね! 私の話だけは聞いておいた方が良いと思うんですよね!!
  ほら! 話を聞くだけはタダだから!! マジで、無料だから!!」

 「う〜ん……まあ確かにタダはタダだろうけど」

 「でしょ!? だから、私の話ぐらいは聞いておくべきだと思います!!」

 「そんなものかなぁ……」

 「そんなモノですって!!」

 よ、よし。なんとか押し切って彼女との会話を成立させましたよ。
 会話する機会さえあれば、なんとかうまく丸め込めるかもしれません。
 これは、戦いなのです。私が一番得意としている、舌戦なのですよ。




 「あ、あのですね!! よっちゃんは、このままで良いと思っているんですか!?
  現状の職場に満足しているのですか!?」

 「職場って。まあ別に不満なんてない……」

 「いや! それは嘘だね!! だって私から見れば、よっちゃんはもっとやれる子だもん!!
  もっと上の役職につけるはずなのだもの!!」

 「……そう?」

 「そうですとも!! でもほら、今は黒い星の民に足元見られているわけじゃないですか。
  それをね、許していたらダメだと思うんですよ。ちゃんと自分の要望を言って、自給900円の生活から脱却するべきだと思うんですよ」

 「別に私は時給制じゃないぞ?」

 ちっ……妖怪のくせに自給換算の給与形態は卒業しているって言うのかよ。
 まあいいです。今はそんな事気にしている場合じゃないです。

 「だからですね! ここはストライキしましょう!! 自分の不満を黒い星の民に伝えてやりましょう!!」

 「ストライキねえ……」

 「今こそがまさに行動の時ですよ!! 自分の要望を、雇い主に伝えるんです!!」

 「うーん、でさ、そのストライキって具体的にどうやるの?」

 「そりゃあもちろん仕事をしないで抗議するわけですから……」

 「わけだから?」

 「逆に、私たちを殺さないとか」

 「そういうのはダメ」

 あー。あー。ああー。交渉失敗だー。




 9月23日 土曜日 「これが死か」


 「よーし♪ 殺しちゃうぞー? ざっくりと、殺しちゃうぞー?」

 「う、うわああ! ちょっと! ホントにちょっとタンマ!!」

 「ダメだね! あんたさえ死ねば、マスターの願いがようやく叶うんだ!! この世界に2人も神はいらないんだよ!!」

 「そ、そんな事言われても困りますよ!! そ、そもそもですね、私を黒い星の民が殺したいのは、
  その黒いが星の民がお母さんにあげたナントカの器のせいでしょ!?
  な、なんであいつ自身が撒いた種が邪魔になったからって、殺されなきゃならないんですか!!
  そんなの納得いきません!!」

 「納得いく死に方なぞ、この世にあろうか!?」

 「う……そ、それは、確かに無いですけども」

 「みんなそれは同じだ! 無意味に生きて、絶望的に無意味に死ぬ!! それが命だ! それが人生だ!!
  納得のいく死など訪れない!! 時間に……世界に、ただ翻弄されて死ぬ!!」

 「で、でもですね! たとえそうだとしても嫌なものは嫌なんです!! そんな風に、死にたくない!!」

 「いい加減気付け! お前という存在は、それほど特別ではない!! この世に多くいるその他の命のなんら変わりない!!
  普通に生まれ、ちょっと特別に生き、そしてやはり普通に死ぬのだ!!」

 「いや、あなたがちょっと手心を加えてくれれば、私死なずに済むじゃん。
  普通に助かるじゃん」

 「そうだね。それもそうだね。でもそれはヤダけどね。
  いやー、人の死をその手に握る事が出来るなんて、幸せだなぁ♪」

 「このクズ人間めっ……!!」

 「なんとでも言え! クズの方が、死人よりはマシだ!! じゃあさよならだ千夏!!」

 「い、いやー!!」

 「千夏ちゃん!!」

 玲ちゃんの叫びと同時に、私の視界がブラックアウトしました。
 ああ……とうとう私もあの世行きですかあ。
 全然幸せな人生じゃなかったけど、まあなんにしても割と生きましたねえ。
 もう、いつ死んでもおかしくない経験してたから。






 ああ……でも最後に美味しいたこ焼きが食べたい…………。
 いや、お好み焼きも。というかステーキも。あとあと、美味しいチーズケーキを……


 「おいお前。ちょっとよくばりすぎでねえ?」

 「いや、これぐらい最後なんだから欲しい…………って、あなた誰? もしかして死神さん?」

 なぜか私の前に、ひとりの男の子が居ました。黒い服を着込んだ彼は、どこかの葬儀屋にも見えます。
 これが、死後の世界の入り口なのでしょうか?

 「いや、違うよ。死神なんかじゃないです。ただの、ADです」

 「AD? テレビの製作の雑用係みたいな人?」

 「うんうん。そういう感じ」

 「…………なんでそのADさんが私の前に?」

 「いや、俺が編集したビデオをね、あなたに見せようかと思って」

 「あの、ごめんなさい。全然状況がわからないんですけど? ビデオ? なんの!?」

 「走馬灯」

 「そっちかー!!!!」

 というか、走馬灯って誰かの手によって編集されてたんですね。初めて知りました。
 というかどこから費用が出てるんだ。








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